2024年03月08日
【十三歳の誕生日、皇后になりました。9】
叉羅国の内乱勃発の危機を防いだのも束の間、バシュルク国とムラッカ国の停戦会談が始まる。
莉杏は両国の仲介役として奔走するも交渉はまったく進まず、ついには両国の間で事件が発生!
新たな戦争の火種になりかねない事態を収めるため、莉杏は『わがまま』を言うことに!?
一方、暁月は莉杏の十四歳の誕生日を祝うため、極秘計画を進めていて―
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2024年03月07日
【86-エイティシックス-13】
連邦領内を騒がす自爆テロ、〈レギオン〉の猛攻に疲弊する最前線、大量発生する避難民への対応。
憶測と疑心と悪意がさらなる混乱を生むなか、誰かがぽつりとこう言った。
連邦政府は〈レギオン〉を一掃する兵器を秘匿している。誰かが言った。共和国の連中は〈レギオン〉どもと内通している。
誰かが言った。
俺たちが助けてやった、〈エイティシックス〉どもは……誰かが、ダレかが。
ああ、『俺たち』以外の誰かのせいで――!
そして――最悪のタイミングで一部の共和国民が武装蜂起を決行し独立を宣言。前線で撤退支援に従事する機動打撃群も鎮圧に動員されることになる。
しかし、彼らの女王陛下たるレーナがいまだ後方に留め置かれたままで、シンは心をかき乱し続ける。
時を同じくして、ユートはチトリたち〈仔鹿〉をともない、共和国領にある彼女たちの故郷を目指す旅を続けていた。
旅のなかで育まれる友情、そして愛情。
境遇を同じくして、しかしともに歩めなかった彼女たちとの、最初で最後の旅路……
一方、ユートからの『伝言』を受け取ったダスティンは過去と現在の狭間で苦悩し、彼の様子にアンジュは自己を苛む。
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2024年03月06日
【ほうかごがかり】
『ほうかごがかり ニ森啓』
小学六年生の二森啓はある日、教室の黒板に突如として自分の名前が謎の係名と共に書き込まれているのを目撃する。その日の深夜十二時、自室。
学校のチャイムが爆発的に鳴り響き、開いた襖の向こうには暗闇に囲まれた異次元の学校――『ほうかご』が広がっていた。
学校中の教室に棲む、『無名不思議』と呼ばれる名前のない異常存在。
ほうかごに呼び出された六人の少年少女は、それぞれが担当する化け物を観察しその正体を記録するために集められたのだった。絵が得意な啓は屋上に潜む怪異『まっかっかさん』を捉えるべく筆を手にするが……
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2024年03月05日
【サイレント・ウィッチ another 結界の魔術師の成り上がり(上)】
僅か一週間で教本に載る魔術を全て覚えた天才少年ルイスは、魔術師養成機関の特待生として迎え入れられることに。
だが、貧しい寒村で育ったルイスの性格は粗野で乱暴。貴族だらけの魔術学校では問題児扱いで、魔法戦で他の生徒を圧倒的実力差でぶちのめし、悪童として恐れられる始末。
そんな中でも、尊敬すべき師や頼れる友人達と出会い―
モニカと同期の七賢人ルイス、その青春時代の伝説的悪行の数々を描く、物騒すぎる『サイレント・ウィッチ』前日譚!
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2024年03月04日
【探偵七音はあきらめない】
あたしの名は七音(なお)。探偵よ。
知らないって?
くやしいけど、今はしかたない。
でも、覚えてて。
いつかきっと、「七音だからこそ、依頼したい」って、たよりにされる探偵になるから。
――たとえ今は、白里響の「オマケ」なんて思われていても、ね。
「清瀬家のもつ秘宝『ブルースカイ』に、犯行予告が届いた。守ってほしい」
という依頼をうけた、響とあたし。
予告状の送り主は、
かの悪名高いカリスマ的犯罪者――「教授」!
これまでだれにもしっぽを掴ませていない、大悪党。
そして、あたしのパパ・小笠原源馬の宿敵でもあるんだ…
あたしの胸にやどるのは、
パパから受けついだ「探偵の魂」。
あたしが、止める!
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2024年03月03日
【鬼はたまゆら、帝都に酔う】
帝都軍で怪異を討伐する神宮寺彰人は、冷酷な軍人として民衆に恐れられている。
その彼に《千鬼の頭目》と呼ばれる鬼――嵐花の討伐命令が下った。
嵐花は絶世の美貌と強大な力を持ち、帝都中で騒ぎを起こすが、気まぐれに人助けもし、どこか憎めない。
そんな嵐花に彰人は無意識に惹かれてしまい、この鬼を討つことは正しいのか、と苦悩し始める。
迷いつつも軍人として任務を果たそうとする彰人。
だが鬼を討つ術には彰人自身の命が必要で…
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2024年03月02日
【リピート・ヴァイス】
人気RPGが具現化した異世界。
己が”ザコ悪役”として惨殺されるゲーム内の記憶を叩き込まれた傲慢貴族のローファスは、破滅エンドを避けるべく動き出す!
まず暴動のきっかけとなる悪徳役人を成敗。
ついでに領地を荒らす魔物を眷属化していくと、ゲームでは発揮できなかった本来の実力に目覚めた!
「俺は俺の為にやっている。
勘違いするな下民が」
ブレない悪役貴族の態度がなぜか領民の称賛を集め、本来なら彼を憎むヒロインまでベタ惚れに!?
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at 21:00|Permalink│Comments(0)│
2024年03月01日
【ダンジョン配信者を救って大バズりした転生陰陽師、うっかり超級呪物を配信したら伝説になった】
平安時代から転生した高校生・上野ソラ。
現代では詐欺師扱いの陰陽師を盛り返すためダンジョンで配信を行うが同接数は0。
しかしある日、迷宮内部で登録者500万人超えの人気美少女配信者・大神リカを超危険なイレギュラー魔物から助けると、偶然配信に映ったソラの戦闘が圧倒的過ぎるとネット内で大バズり!
喜び勇んで配信内で様々な陰陽術を使うソラだったが、彼は知らなかった。
現代におけるソラの技が規格外であることに!
最強陰陽師による神回だらけのダンジョン配信、今日も万バズ!
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2024年02月29日
【星降るシネマの恋人】
あの人と私をつなぐのは、80年前の一本の映画。
丘の上のミニシアター「六等星シネマ」で働くことが唯一の生き甲斐の22歳の雪。
急な閉館が決まり失意に暮れていたある夜、倉庫で見つけた懐中時計に触れて気を失う。
目覚めたのは1945年。
しかも目の前には、推しの大スター三峰恭介が!
彼の実家が営む映画館で働くことになった雪は、恭介の優しさと誠実さに惹かれていく。
しかし、雪は知っていた。
彼が近いうちに爆撃で亡くなる運命であることを―
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2024年02月28日
【王妃になった魔女様は五人の王子に溺愛される】
北の森には恐ろしい魔女が住んでいる。
リンデンツ王国にはそんな言い伝えがある。
森の奥に棲みつき、幾度も王国に災いをもたらしてきた「北の森の魔女」は、十年前、先代王妃が亡くなったあと王宮にやってきて、まんまと新たな王妃に座におさまってしまった……らしい。
魔女の名はナユラ。
見た目は十八歳ほどにしか見えない美女だが、実年齢は三百歳になる立派な化け物だ。
口さがない連中は「魔女が国王や息子たちを洗脳したため、五人の王子は適齢期を迎えてもいっこうに結婚しない」などと囁くが、本当のところ、この王子たちは継母であるナユラにベタ惚れで、誰ひとりとして貴族の令嬢に目を向けないのだった。
しかし、息子たちの熱烈過ぎる愛情にまったく気づかないナユラは「引きこもりの不気味な魔女(私)に育てられた王子だから、きっと普通の令嬢は怖がるのね……」と見当違いの懸念に心を痛めつつ、結婚から十年間こんこんと眠りつづける病床の国王の唯一の願い――「息子たちを守ってくれ」という言葉を胸に、全力の代理婚活を始めるのだった。
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