2021年10月
2021年10月31日
【君が花火に変わるまで】
「好き。だから付き合って」
小学校からの幼馴染である村瀬扶由花による突然の告白。
どこか戸惑いを感じながらも、高校二年生の大澤悠明は初恋の相手でもある扶由花と付き合うことにする。
デート、文化祭実行委員、海岸での花火……順調に仲を深めていく二人だったが、ある日扶由花はいきなり悠明の前から姿を消す。
そこには彼女が過去に患っていた大きな病と、切なすぎる秘密が関係していた―
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2021年10月30日
【水の剣と砂漠の海】
遙か遠く……
未曾有の戦争により、世界は壊滅的な打撃を受けた。国家は分断され、文明は滅び去り、軍事用の使役動物として生み出した異形の生物たちが野生化し、地に満ちた。
衰退した人類は、残された大地の片隅に追いやられ、砂漠化と目から感染する病(虹染病)のはびこる環境に暮らすことを余儀なくされていた。
しかし、数百年の時を経て、失われた文明の力を借りた北方の小国が「ゲルミリア帝国」を名乗り、世界の覇権を狙い始めていた。
ゲルミリア帝国の辺境都市で神殿の下働きをしている少女シリンは、かつて滅ぼされたジャンスー族の生き残り。
特異な見た目のジャンスー族であるがゆえに虐げられながら暮らしている。
そんなある日、神殿に奉納されている「水の剣」に触れられることに気づく。
「水の剣」は、あらゆる生命を凍らせるという呪いの剣。
それなのに、なぜ触れることが出来るのか…
また、時を同じくして、異国の青年エニシテと出会う。
魔獣師で機械化された義手を持つエニシテは、ある野望を胸に抱いていた。
「水の剣」を扱うことのできるシリンに、「帝国」を脱出しようと誘うのだが…
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2021年10月29日
【君のせいで今日も死ねない】
陰キャでも陽キャでもない、カーストもそこそこの俺。
けれどある日、屋上でばったりと「神に愛された完璧な美少女」と名高い三峰彩葉が飛び降りようとしているところに遭遇する。
「放っておいて。私、もう死ぬんだから」
そんな彼女を止めて以来、二人で過ごす日々が始まった。
空き教室でピザを食べたり、夜のプールで花火をしたり。
「私、君といるのが楽しいのかも」「君のせいで死ねないじゃん」他
人の視線に怯えつつも、そっと心を開いてくれた三峰。
“完璧な自分”の仮面を取った彼女は、子どもっぽくも可愛くて―
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2021年10月28日
【恋に焦がれたブルー】
靴職人を目指す高校生の歩橙は、同じ学年の青緒に恋心を寄せている。
彼女はいつもボロボロのローファーを履き、友達も作らず、ひとりぼっちで笑顔を見せたことすらない。
歩橙はそんな青緒に手作りの靴をプレゼントしようと思い立つ。
「僕が作ります。あなたが胸を張って笑顔で歩きたくなる靴を」
不器用に、真っ直ぐに、恋する気持ちを靴に込めようとする歩橙。
そのひたむきな想いに触れて、青緒も次第に彼に惹かれていく。
しかし二人を試練が襲う。
彼を愛おしいと思う気持ちが、青緒の身体に耐えがたい痛みを与える不思議な病を発症してしまったのだ。
歩橙の言葉が、愛情が、してあげることのすべてが、青緒の身体を焦がすように傷つけてゆく…
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2021年10月27日
【この声が、きみに届くなら】
高1のゆめは、中学のときから片想いしている本城先輩に、バスケ部で再会する。
けれど、過去にトラウマがあり声のコンプレックスのせいで先輩とうまく話せずにいた。
バスケ部の沙月や新田先輩のおかげでやっと仲良くなれた、その矢先。
「また明日」と言ったのに、先輩は学校に来なくなってしまう。
最初はとまどうゆめだったが…
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