2023年10月24日

【龍ノ国幻想 6】

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悠花(はるはな)に去られ、日織(ひおり)は失意のなかにいた。
そこへ譲位を迫る不津王(ふつのおおきみ)が附孝洲(ふのこうしゅう)の国主・中目戸(あたりのまと)と軍勢を率いて龍ノ原(たつのはら)へと進軍する。
神聖なる龍に守られるが故に武器を持たぬ国である龍ノ原は、武力で攻められてはひとたまりもない。
さらに目戸は龍への畏敬などとうに無く、不津を傀儡に、他洲を侵略するための足がかりとして龍ノ原を占領しようと企んでいた。
民を殺すことにためらいのない目戸の危険性を前に、日織は皇尊(すめらみこと)として決断する。
護領山(ごりょうさん)を出て、向かうは反封洲(たんのほうしゅう)国主・伴有間(とものありま)の許へ。
龍の怒りをかうかもしれない危険を冒してまでも、日織は民を守ると決めた。
そして、最愛の悠花のためにも動き出すのだが、はたして─







面白かったけど解決はしてないんですよ。
途中からこれ終わります?って思ってたけど反撃はこれからだ!という所で終わったんですが…

さて、龍ノ原からは出ないとされていた皇尊がどうせ罰が下るなら何もしないで死を待つより試せるだけ試してから死ぬべき。もし道半ばで神罰が下るならそれまで。という己の身をかけた博打に出た日織。
今のところ姿が見えなくなった皇尊を探して龍が不安がっている(?推定)為に長雨が続いているという状態。
有馬の元へ向かう時に老婆に襲われ、その時に退けた発火というか発熱能力は何だったのか気になりますね。
あとは龍が姿を見せた時に自分が見えていないのか?なぜ?みたいな独白も何を示唆しているのでしょうか。

襲ってきた老婆は日織が皇尊である事を分かっていて「お前が死ねば〜」とか言ってた気がするから鬼とは何かというのも気になるね。
ただの老婆が日織の正体に気付く訳ないし。


一足早く悠花と接触した夏井は普段からのほほんとマイペース貫いてるけど慧眼の持ち主ですね。
悠花自身も聡すぎるから人選失敗したなと思ってたし。
普通ならそんなはずないよなぁと切り捨てる考えを固定観念取っ払って考えられる稀有な存在。
まぁ年齢的に悠花より10上なので夏井の方が上手なのは仕方ないよね。
でもそれに渡り合える悠花のスペックは充分化物だと思いますが。
本当に19なんです?って何度頭を過ぎったか分からん。


逆封州に約定持ちかけて了承した所までで終わってしまったから日織が残り3州に派遣しただろう人物達がこれからどう動いていくのかとか完全に慢心しているであろう目戸が背後から迫る脅威にいつ気付くのか(気付かないのか)、頭でっかちな理想というか理念だけで中身が伴ってない不津はどうなるのかなど後半も見どころが多そうです。

目戸も別に悪人ではないんだよね。
自国の為にって自分が最善と思える事をしているだけで。
神が罰を下さないなら何してもOKじゃん(怖い物なんかない)みたいに思ってる節があるから「罰を下すのは神じゃない、人だ」という事を理解する展開も楽しみですね。
欲をかくと足元すくわれるよ。
その為に反封州に食料奪わせる算段立ててる訳ですし。






at 21:00│Comments(0) タイトル(や・ら・わ行) 

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