2023年11月27日

【怪物中毒 3】(完)

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オークションに出品され、街にばら撒かれた《闇サプリ》は史上最悪の混乱をもたらした。
《吸血鬼》であり《霧の怪物》たる零士(レイジ)と《オリジナル人狼》の月(ゲツ)。
二人は本腰を入れて一連の事件の黒幕を追おうとする。そんな矢先、《幻想清掃》社長・楢崎の口からは「捜査はこれで打ち切る」という衝撃の発言。
納得のいかない少年たちだが、その裏ではBT本社が動き出しており、人権なき怪物の彼らにできることはない。

徒労感に苛まれるメンバーたち。しかし、この街は彼らに立ち止まることを許してくれない。
突如舞い込んだ、BT本社・CEOが危篤の報。
《怪物サプリ》の基剤の製法を唯一知る彼女が死ねば、その影響は国内だけにはとどまらない。
そして、次期CEOとして白羽の矢が立ったのは《調薬の魔女》である蛍(ケイ)。
彼女を狙う者が現れるのは、無論当然の流れ――勃発する現代に蘇りし最悪のヴァルプルギス。
西洋と東洋の魔法使いが激突し、闇サプリをキメた合成人獣(キメラ)が跋扈して、滅亡せし古の怪異が追い迫る悪夢のような逃避行が始まる!
少年少女はこのクソッタレな夜の街で、かけがえのない友人を守りぬくことはできるのか?






実は前回でフェードアウトしようと思っていたんですがこの巻で終了という事で読んでみた。
ぶつ切りにならずに区切りの良い所まで書ききれて良かったと思う。
でもやっぱりこの作品は好みがはっきり出ちゃうかなぁと思いましたね。

サプリの影響でヒト型を保ってないキャラとか多いから人外系苦手なんだよなぁという人には受けないと思う。
あと舞台が無法地帯であるからちょっと表現方法が下品だったりするんだ…個人的にはこれがダメだったんだよね……

ラスボスやサプリが出来た背景なんかもあまこの1冊でまとめ切らなきゃいけないからやや駆け足だったのは致し方ない。
あと蛍の秘密もあっさり明かされた。
サプリの影響化で妊娠した場合子供は両親どちらかのサプリの影響を引き継ぐけど突然変異体で人と変わらない姿で産まれた、とか本当ならだんだん明かされていくはずだったんだろうけど仕方ないね…

でも最後は無法地帯にもメスが入って良い方向に運営していきたい人達が出てきた事で変わっていきそうな雰囲気なので締めとしては良かったと思う。


ところで、楢崎さんの正体が清明ってことは果心と名乗っていた彼は芦屋って事?
わざとなのか分からないけど某ソシャゲのキャラに喋り方とかそっくりだったんだけど。








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