2024年02月03日

【この銀盤を君と跳ぶ】

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五輪に行けるのは一人だけ。二人の天才選手の人生がぶつかる、運命の物語

二ヵ月後にオリンピック開催を控えた、全日本フィギュアスケート選手権。
この大会には日本女子フィギュアの歴史を変える選手二人が揃った。
卓越したセンスと表現力を持つ完璧主義者・京本瑠璃。
圧倒的身体能力でジャンプの限界を超越する雛森ひばり。
波乱続きの競技人生を送る彼女たちをこの舞台に導いたのは、それぞれのパートナーだった。
片や、運命が出会わせた師弟。
片や、幼馴染みの選手同士。
強く結びついた女性二人×二組がひとつの五輪出場権をかけてぶつかり合う。






面白かったです。

そして、ネタバレあります。



瑠璃、ひとみ、それぞれを天才と信じているバディの視点で終始進む、というのが特徴だったこの作品。
前半の章タイトルが周囲から見た瑠璃、ひばりの印象というか二つ名で、後半の章タイトルは朋香、泉美から見た瑠璃とひばりというのも良かったと思う。
瑠璃は性格に難有りというのも珍しい設定でしたね。
ひばりはフリーダム過ぎるというのが不利に働いていたし。


ライバル2人と競技の先輩である瞳、彼女の存在も物語では重要なポジションでした。
最後は結局瞳が譲るという形でオリンピックへの切符を手にした2人だけど勝敗に関しては瑠璃が勝つかなぁと思っていたので予想は当たりましたね。
瑠璃はあんな性格で常にケンカ売ってるような子だけど競技に関しては妥協を一切許さないストイックさがあったから「フィギュアスケートは遊びで楽しいか楽しくないかだ」ってひばりが言った時にこういう事を言ってしまう子が最後勝つかな?って疑問に思ったんだよね。
努力している方が絶対に勝つとは限らないけどこの時点での心構えは瑠璃の方が上だったから負けて欲しくないと思ったのは事実。
まぁこの後あった出来事で真剣にフィギュアスケートをやるって決意するんですけどね。


そして瑠璃もひばりも結構過酷な運命でなぜこんなに競技とは関係ない部分で試練が…と思いましたよ。特に瑠璃。
ひばり側では兄の國雪はその後ちゃんと日常生活取り戻せるくらいに回復したのかとか気になる。
だって彼が一番報われていなかったので…
泉美と幸せになってくれー


実はあんまりフィギュアスケートには詳しくないんだけど、やっぱり特定の競技に特化した人って身体(の特定の部位)に負担かけてるんだなぁと思いました。








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