2024年11月21日

【生贄の花嫁】

X-2

多くの人々があやかしの血を引く時代。
猫又族の東條家の長女、霞は妹の雅とともに平穏な日々を送っていた。
そんなある日、雅に縁談が舞い込む。
お相手は絶対的権力を持つ鬼族の次期当主、鬼灯蓮。逆らえない要求に両親は泣く泣く縁談を受け入れるが、「雅の代わりに私がお嫁に行くわ!」と霞は妹を守るために、自分が生贄として鬼灯家に嫁ぐことに。そんな彼女を待っていたのは、絶世の美青年で―

よくある虐げられてる子が嫁ぐ系の話かと思ったらいい感じにずらして来た内容でした。
妹の代わりに姉の霞が名乗りを上げるけどこの姉妹別に仲が悪い訳ではなくむしろ良い。
お互いがお互いの足りない所を補いあっていて妹の代わりに嫁ぐのにその妹も一緒に世話係として付いていく事に。

両親からもそこまで疎まれている感じでもない(母親とはとある理由により若干折り合いが悪いくらい)のでそこら辺のお嬢さんよりはよほど良い扱いをされていました。
なので鬼灯家に行ってもわりとそのまま。
どちらかというと「蓮に一目惚れしちゃったどうしよう」というこれまた他の作品では見られないくらい自分の気持ちにストレート。
それを聞かされる妹の雅は姉を慕っているので色々世話を焼いてくれる良い子です。
喋り方がちょっといつの時代の姫様?という独特さはあるけどそれを抜きにしてもバカっぽそうなのに意外に切れ者だったりギャップのある妹でした。

序盤は鬼灯家に来てから馴染むまでの日常ではあるんだけど、霞の出生に秘密がある事からその秘密を暴こうとするヤツとの攻防みたいなものもあり、ここら辺も他の作品ではあんまりない点ですね。
さ住み着いてるネズミの妖を雇って隠密行動させたり雅がやりたい放題してるんだけど全部姉を守る為なんだよね。
このネズミ達も「どいつを殺りましょうか?」みたいなやたら好戦的で、終盤でその理由が明かされて驚いた。
小物だと思っていたのに実はスゴイ奴らだった(笑)


霞の出生に気付いて手に入れようと策を巡らせていた人の死に不審な点が残っているので続きが出るのかな?
とりあえずまだ霞と蓮は両想いじゃないので続きが出たら読みたい。
霞は一目惚れ宣言しているので恋愛感情はあるけど蓮は良く分からないとしっかり口にしていたのでね。
若干のわだかまりのあった母親とも和解出来て良かったけど霞の生家の秘密は分かったようで分かっていない部分もある(襲撃された理由も確定情報じゃなかったから)のでその点も気になるんですよね。

そもそもタイトルにある「生贄」って何の事なの?






at 21:00│Comments(0) タイトル(あ行) 

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