2024年11月23日

【もうじきたべられるぼく】

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「うんめい」を受け入れた子牛の「ぼく」が、
さいごにしたかったこととは――

静かで優しく、切ないけれど愛に満ちた物語。

読み終えたとき、きっと、
あなたの「いただきます」が、変わります。






絵本なのでページ数はない。
でもメッセージはダイレクトに届く作品。


ネタバレあります。




多分多くの人は食べられてしまう僕が最後に残した言葉(食べた人が自分の命を大事にして欲しい)よりも母と子の愛に胸打たれると思うんですよ。
「お母さんに会いに行く」と牧場に向かうけど悲しませる為に来たんじゃないからって「会わずに帰る」んだよね。
ここは最後に一目会いに行くってあったから「見る」だけで目的は達成されてるというのもあると思う。
でも本音はそうかな?など描かれていない部分を想像するのも大事だと思うんですよね。

この後お母さんが気付いて追いかけて来てくれるシーンがあるんだけど「会う」事が出来たから【ぼく】の心残りがこれで少しでも解消されたなら良かったのかなぁとも思う。

太った牛の方が高く売れるんだってという所は人間の都合が見て取れるのでまた何とも言えない気持ちになるんだよね…フォアグラとかもそうじゃん……
普段特に意識しないで口にしている畜産物だけど「命を頂いている」という事を改めて認識させられる作品でした。








at 21:00│Comments(0) タイトル(ま行) 

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