2024年12月30日

【辺境の真珠と灼岩の狼】

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類まれな美しさから「辺境の真珠」と称される女公・リーサが治める、イェスデン王国の北方リンドブロム領。その地に突然、元婚約者で第四王子・ウルリクの率いる王領軍がやって来る。
彼は国王の密命により、かつて王家が預けた真の王の証「波濤の聖剣」を受け取りに来たというが―
突如訪れた国の変事。
未だ燻る彼への恋心を抱えながらも、領と民を守るため、リーサはウルリクと手を携えてともに未来を切り拓いてゆく。







面白かったです。
だがしかし最後が駆け足気味だったので上下巻でじっくり読みたかったなと思う。


ヒロイン・リーサは順風満帆な未来のはずだったのに突然辺境に嫁がされ、なんとか領地経営をこなせていたのに「お金」がないという部分まではまだ回復しきれず。
そんな折にかつての婚約者御一行がやってくる知らせを受け…
何しにここに来るんだ?とみんなが思う中滞在には食糧がどうしても必要になるから余裕のないリンドブロム領からはさっさとお引き取り願おうと思っているのが愉快。
ただでさえ後継ぎのエルガーに頭を悩ませている中さらに面倒な案件持ち込まないで欲しい気持ち分かるよ。

エルガーはエルガーでリーサにずっと想いを寄せているようですが、リーサはあくまで母親と息子の立場を貫くのでだんだん彼の行動が不穏なものに…
これリーサの相手がウルリクじゃなかったらエルガーがどうやってリーサと結ばれるんだろうと思うんだけど、これ違うんだよね。
魅力的な当て馬という訳でもなく最後まで愚かの極みを突っ走るという…

リーサのウルリクへの想いも再会したことで蓋が開いてしまったけどウルリクもずっとリーサだけを想い続けていたようで最初から相思相愛。
ウルリクはずっと好いている相手がいるという噂を自分では無い誰かだと思っていて周囲がそんなわけ無いと否定してるやり取りが好き。

王家の聖剣とは何か?
リーサがリンドブロム領に嫁がされたのはなぜか、など後半怒涛のように明かされるけど最初に書いたようにこの辺りをじっくり読ませて欲しかったなぁと思うんですよ。


終盤も終盤でラスボスがサクッと出てきてサクッと退場とあっさりし過ぎていたので物足りない感じが実に惜しい。
リーサとウルリクが無事結ばれたのは良かったんだけどね……








at 21:00│Comments(0) タイトル(は行) 

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