2025年06月26日

【少年殉教者】

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「オレは、ルールの下に死んでいく」――人気絶頂のなか、謎のメッセージを残し自ら命を絶った俳優SIN。
動画投稿に没頭する女子高生の詠歌は、ある出来事から、死の直前の彼の姿を偶然撮影してしまったことに気づく。
不審人物が映り込む、たった4秒間の事件の手がかり――SINは誰かに殺された?
憶測で過熱する報道を傍目に、詠歌は彼の死に疑問を抱く少年翔とともに真犯人を追う。
だが、意味深な遺言に仕掛けられた謎に気づいた時、驚愕の事態にのまれていく。





闇バイト、被害者の遺族と加害者の関係など考えさせられる内容でした。


親友の自殺未遂の理由を知りたい南鶴とSINのファンを名乗る少年・長谷川が本当に自殺だったのか?という事を確かめるストーリー。

ネタバレあります。










正直な所あんなヤバイ過去持ってる人間が芸能界に入れる訳ないのでは、と思うんだけどここは創作だからまぁ…
SINこと龍之介の生活を追う中で終盤明らかになった「事故ではあったけど殺めてしまった人の遺族の側にいた」という事実。
これってまともな神経してたらどっちも平常心ではいられないと思うんだよね。
でも龍之介は善も悪も分別がついていなかったっぽいみたいな事もチラチラ語られていて、闇バイトをしていた時と芸能界を経て色々学んだ状態では考え方というかそうあるべき思考みたいなものが変わっていたんだよね。

自分にルールを定めて生きていた龍之介、贖罪の為に金銭以外の支援もしていてそれが一番相手を苦しめていたと理解した時ルールに殉じて死ぬしかないとなったんだと思うけどここで素直に従えるってある意味純粋なままだったのだなと思いましたね。
人間誰しも矛盾を抱えていると思うから死ぬ以外の解決方法だってあったと思うんだよ。


長谷川は全てを知って自分が違う道を勧めたからと攻めていたけど彼は別に悪くないと思うんですよね。
何が悪かったというか間違っていたのかと言えば進んだ道が芸能界だった事と先にも書いた遺族の側に居続けた事でしょう。
芸能界に入らなければ贖罪の為の支援や寄付なんかは出来なかっただろうから難しいとは思うんだけど、無自覚の傲慢さで進藤さんを手伝ってたのは悪手ですよね…
進藤さんだって息子にも落ち度はあったと思っていたとしてももあれだけ加害者が側にいたら恨まずにはいられないでしょう。
芸能人でもなく一般人のまま距離を置いていたら結末は違ったのかもしれないのに。



うっすらと死にたいと思いながらも龍之介のいない世界で生きていく決意をした長谷川は今日も南鶴と動画を撮影しているのかもしれない。







at 21:00│Comments(0) タイトル(さ行) 

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