2025年09月24日

【人類すべて俺の敵 3】

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たったふたりで世界からの逃避行を続けていた、《魔王》・レーヴェと憂人に差し伸べられた救いの手。

「私は雪咲メノ。レーヴェちゃんの味方だよ」

《知識》を司る天使たる彼女の協力により、レーヴェたちは追っ手から逃れ、ひとときの穏やかな安寧の日々に揺蕩う。
一方、目前で《魔王》を逃したエレオノーラは、『聖戦の真実』に揺れる天使たちにレーヴェと憂人の素性を開示し選択を迫る――果たして《魔王》を討つべきなのかと。

「……終わらせましょう。この聖戦を――」






面白かったです。
1部完結って感じなんですけど続きはWebで、らしいです。
まぁ書籍にならずともWebでは完結させるとあとがきにあったので永遠の未完にならないだけマシなのかなと思いました。


人類の今を守るのか未来を守るのか、と言われた時に後者を選べる人間がどれだけいるのかな?と正直思う。
エレオノーラは過去に生贄として今よりも未来を選んだ側だから特殊だとは思うんだけど他の人は知らない誰かより身近な人に重きを置いていた訳じゃん?

オルファが【恋情】の天使に選ばれてるってのが出て来た時に前回あれだけやりたい放題だった人が恋情!?って思ったんだけどちゃんとそこに至るまでの経緯が描かれていたので悪人ではあるけど悪性の人ではないんだなというのが分かり、やはりみんなそれぞれが持つ正義が違うからこんな事になってるんだよなぁと感じました。


そしてこの「人は善にも悪にもなる」という事こそが今回のキーで、憂人を善側に留めていた人達が全員退場。
レーヴェが庇った時点では神様が憂人に魔王継承させるのかなと思ったけど違いました。
レーヴェの願った愛されたいすら叶わないこんな世界なんて〜みたいな心境っぽいんですよね…

魔王のレーヴェを殺せば全て終了だと思っていたエレオノーラは多分やり方を間違えた。
憂人が守りたいと思っていた人達がいなくなってしまった事で苦悩の中で釣り合っていた天秤が振り切れて無敵の人になっちゃったんだよね。


もうこれは神様の叶えてくれる願いで「すべてを無かった事にする」って魔法の言葉でしか修復無理でしょ…


ちなみに前回の感想で
辰貴の権能って「(自身の)正義を行使する間の身体能力向上」とかなのかな。
憂人の父親の事件もなんか裏がありそうだしそれを知ってるだろう人物が天使側にいるのも気になるんだよね。
あとエレオノーラは本当に聖女たる人物なのか…?というのも……
と書いていた訳だが、ほぼ当たりでした。
天使の能力はそれぞれが一番強く願っている感情のようなのでやはり諸刃の剣なんですね。
辰貴なんかはそれがとても顕著だったように思います。
自身の正義がどこから来ているものなのか、そう在りたいと願うのは現在進行系でそうではないから…

これってオルファの恋人を想う感情より崩れたら脆いんだよね。
で、大のために小を犠牲にするのを良しとするなら魔王は大(未来の世界)の為に小(今を生きる人類)を犠牲(間引いている)だけと気付いてしまったのでもうね…
一度揺らいだらまず間違いなく立て直せないのが正義の剣よ…

エレオノーラが神様から貰った天使を選ぶ権利ってのは使ったのかな?
誰かに譲渡するつもりだとか書いてあったけどそれならその誰かは選定済みなのかな?とか微妙に気になる伏線が残ってるので続きが本になったらいいなと思いつつwebが終わった頃に読んでみようかなとも思っている。







at 21:00│Comments(0) タイトル(さ行) 

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