2025年10月25日

【ライアーハウスの殺人】

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お嬢様・彩莉は転がり込んできた莫大な遺産で孤島にギミックつきの館を建設し、かつて自分の書いた小説を馬鹿にした相手を殺害しようと企てる。
「おまえらがバカにした私の考えたトリックで死ね」
嵐の気配が近づく中、ターゲットのミステリ愛好者たち(ショーゴ、詩音)、医療関係者(みくに)、刑事(矢頭)、霊能者(真波)、噓で雇われたメイド(アリカ)が館に集められ、金にものを言わせた自前のクローズドサークルが完成。
有能メイド・葵の鬼のダメ出しの末、綿密に練られた復讐劇は、成功間違いなしと思われた。
しかし、一夜明けると、彩莉が殺した覚えのない死体が転がっていた…






事前にみんな嘘吐きとあったので誰がどんな嘘を吐いているのかなど思いながら読み進めました。
ショーゴと詩音だけは無かった気がするけど。


連続殺人計画を立てたお嬢様だけど動機としてはまぁ弱いんだよね、でもその為に館まで作るというのはなかなかの執念を感じた。
そして探偵役となる真波。
彼も動機より重視していたのは「誰がどのように」の部分。
これは彼の正体が関係していて恐らく解決して警察が来る前に姿を消したいという思いがあったからなんじゃないかなと思う。
お嬢様始めホスト側を動かす為のカードとして事件解決からのトンズラを目論んでいたのでしょう。



ネタバレあります。








1日目の夜に彩莉が殺す相手のショーゴが来ないからわざわざ確認の為に部屋訪ねたり、ハーブティー淹れる為にと色々動いていたんだよね。
この段階で「お嬢様なのにこんなに率先して動いていたら怪しまれないか?」と思ったんですよ。
そこから部屋に戻ってセットしてあったドリップコーヒー使って眠っちゃうとかこれは薬盛られたなとかも思ったんだけどこれに何の意味があったのかが分かるのは終盤。
実はメイドとお嬢様は逆でしたというネタ明かしがありだからアリカと基本的にずっと一緒に行動していたんだなと納得。
メイド姿なら招待客の様子見に行ったり給仕したりするのも違和感ないしね。
あとは終盤出てきた「フリルが一部汚れている」という描写。ここも「え?フリル?」とか思ったんだけど着ていたものがメイド姿なら納得。
なのでちょいちょい出てきていたヒントに違和感は抱いていたものの結びつくまでは行かず。
というか計画が早い段階で犯人にバレててあっさり乗っ取られるとか…
使わない時は隠し通路をずっとロックしておくべきでしたね。


真波と矢頭の正体が詐欺師だった事で嘘に敏感だったのは職業柄だったのか、と。
これを踏まえるとそりゃあ犯人の犯行動機とかどうでもいいから警察が来るより先に姿を消したいになりますよね。
腐れ縁っぽい感じのやり取りもあったのでこの2人が出て来る別の作品も読んでみたいなと思いました。







at 21:00│Comments(0) タイトル(や・ら・わ行) 

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