2025年11月03日

【龍の花 天と地の婚礼】

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天に浮かぶ《天海》と地に広がる《地嶺》。龍神と狼神の争いによって国土が二つに分断されたこの国では、それぞれの神を祀る人々も互いに憎み合い、対立を続けていた。
地嶺の狼神に仕えて政を仕切る牙の一族に生まれながら、巫女として能無しであった灯花は、一族を追われ、いまは孤独に森の中で暮らしている。
ある晩、灯花は夜空からまばゆい光が地嶺に向かって落下していることに気づき、光が落ちた先にある湖に駆けつける。そこには、ひどい怪我を負った白銀の龍がおり、湖に半身を沈め苦しんでいた。
その龍が、地嶺と敵対する天海の唯一神だと気づきながらも、龍を匿い、懸命に治療を続ける灯花。
だがそれは地嶺において禁忌であり、灯花は裏切り者として断罪されることに……。
神と、その神を祀る一族が支配する二つの世界で、出会ってはならないふたりは出会い、そして運命が動き出す。
龍神・氷雨と再会した灯花は、新たな命を与えてくれた彼のもとで巫として暮らすことになり、灯花の優しさと献身は、冷たく凍っていた龍神の心をゆっくりと溶かしていくが―






なかなか面白かったけどまだ完全には解決していない事があるので続きが出る前提でしょうか。


灯花は狼神の巫としては落ちこぼれ、狼神の力を高めるのではなく奪ってしまうという事で隔離されて生きていました。
この狼神の力を奪ってしまうのは兄の火也斗しか知らないようだけどこれってまだ秘密があるのかな。
氷雨が最後に傷が癒えるのが早かったのは灯花には龍神の巫としての適性があったからと語っていたけど…

今回の発端である龍神を殺そうとした事件自体は防ぐ事に成功したけどただそれだけで地嶺の置かれている状況、狼神が狭霧を助けた事でおかしくなった事情、妹を奪われたと思っている兄などまだ問題の種は残っている訳で。
氷雨が火也斗は灯花に対して恋していると判断していたけどどう考えてもモラハラ男だから次に灯花と対面する時にはバキバキにその精神折って欲しいです。


あらすじにある「天に浮かぶ天海」って表現が地嶺から見た表現に過ぎず実際は地嶺こそが地下(?)世界である事、そこから上に行く事が恐らく出来ない為に詰んだ世界になってるのはそこに住む側からしたら何とかしタイ問題だよね…
だからって天海落としてどうするんだ?という気もするんだけど……

腐敗した体(?)のままでいる狼神には一体何が起きたのか。
神の魂としてはさっさと代替わりした方がいいと思うんだけど覡の魂が何か絡んでいるのかな?


灯花はちょっと言動が幼い感じがするけど純粋だからかわりとタフな所がありましたね。
氷雨のおかげで自分の意志というものを尊重するようになったのでそこは良かったと思う。








at 21:00│Comments(0) タイトル(や・ら・わ行) 

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