2025年11月09日

【世界でいちばん遠いところにいる君と】

13571-750
妹を事故でなくし、心を閉ざしていた千晴。
地元に伝わる、どんな願いもかなえてくれるという鳥居を頼りに、妹を生き返らせようと鳥居をくぐると…
そこは50年前の日本だった。
その事実に戸惑い途方に暮れていると、同い年の少女・美羽が声をかけてくれ、彼女の家族が営む民宿に居候をすることに。
毎日同じ時間を過ごし、ふたりの距離は縮まっていく。しかし、彼女にもある重大な秘密があって――
「僕は、君との未来をあきらめない」50年前の日本、世界でいちばん遠いところにいる彼女と前に進む、ひと夏の希望にあふれたボーイミーツガール!







うんまぁ普通ですね。
オレンジ文庫に「どこよりも遠い場所にいる君へ」って作品があるんだけどタイトルの雰囲気が似てるのもあってそっちがチラついた。
もちろん内容は違うよ。

鳥居の願いを叶えるルールが人から見たら理不尽なんだけどそこはやっぱり超常の力という点で人間の都合なんか知らないし結果的に願いは叶ったんだから過程はどうだっていいよね?というのが滲み出てるのがまさにって感じなのよね。


50年の時間の隔たりくらいなら当時と同じ気持ちになれなくても再会は出来るんじゃ…と思ったけどこのルール「すれ違う事すら許されない」のせいで千晴の時間軸では会えないんだよね。
美羽の病を治すと願いをかけたものの、今ある病は取り除いたけど今後もかからない訳じゃないという穴を突かれた形になるのは誤算でしたね。
これから死ぬまで健康体になる、とかなら話は違ったのかもしれないけど。

この美羽が未来の千晴に残すものとして選んだのが思い出の景色を残す事で、その花の花言葉が楽しい思い出という込められた思いに千晴だけが気付くというのは良いと思います。
未来に届けられる物を考えられるだけの時間を稼げたからあの光景が見られたんだろうし。

妹の死の真相が実は鳥居に兄を守れるようにと願っていたからだと明らかになった時、少なくとも千晴のせいで亡くなった訳じゃないと分かったけどだからって納得も出来ないよね、と思いました。
納得出来なくても未来が変わるわけじゃないから死は覆らないけど…
それでも過去にタイムスリップして妹の願いを知った事で生きる目的を取り戻したのは良かったと思います。

特別目新しさはないけど読みやすかったしキレイにまとまっていたと思います。







at 21:00│Comments(0) タイトル(さ行) 

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