2025年11月28日

【傷心公爵令嬢レイラの逃避行 下】

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元婚約者である王太子によって塔に監禁されたレイラ。
彼女の心には、喧嘩別れになってしまった最愛の魔術師の事が残り続けていた。
複雑に絡み合う、歪な執愛の末に公爵令嬢がたどり着いた恋の結末とは―







レイラが幸せになれたのは良かったと思うんだけどルイスに果たして愛はあったのか?この巻のレイラへの仕打ちを見るに恐怖で支配しようとしているだけだし何より自分の人生はずっと凪でそこに波紋をもたらしてずっと波打たせる人間をなんとかして制御したいって気持ちの方が強かった気がするんだよね。
だって結局レイラに対して「好き」という感情を見せることが無かったし言葉として伝えることも無かったし。
つまり全ては自分の心の平穏を再び取り戻す為じゃないの?
それって相手に愛はないよね?自己愛だけが強くない?
ヤンデレではなくヤンデルだったと思います。


序盤はリーンハルトがアメリアと出会う所から別れまで、そしてレイラと出会いどうしても惹かれてしまう自分の気持ちをしっかり整理するまでがリーンハルト視点で描かれており、アメリアの死に関して前世のルイスとか絡んでなくて良かった…
転生を待つ間にリーンハルトの中にはアメリアだけが絶対に運命の人だからという固定観念が出来てしまっていて魂は同じでも生きてきた環境が違うレイラはアメリアとは重ならず。
そのレイラの方にこそ惹かれてしまう自分をどうしたら良いのか分からずだいぶ苦悩していた事が伺えました。
魂が同じでもアメリアでは無いのなら殺してしまおうかってのは極端すぎる思考だけどこれがあったからリーンハルトは「転生しても同じ存在」を最初求めていたのだな、と理解出来ました。

レイラに心惹かれる自分はアメリアを裏切る事になるって葛藤していたけどそれをちゃんと過去にして今のレイラを愛しいとしっかり認識していた事が分かりやすかったです。



そしてレイラは家を捨てるべく父親と対面しましたが、この両親はあれだね。
親には向いていない人たちだったという事でしょう。
父親は妻が何より大事とはっきり言ってしまっていたし。
なら子供作ったのは失敗でしょう。
まぁ公爵家なら跡継ぎ問題とかあるから作らない訳にはいかなかったんだろうけど。
ローザは確かに浅はかだったけど潔さはあったのだけは救いかな。
リーンハルト見てこいつも大概ヤバイやつっぽいなって看破してたのはさすが。


後半ルイスが修道院に来た時絶対殺しに来たじゃんと思ったらまぁそうでしたよね。
これ以降ルイスの出番がないからレイラを亡き者にして心の平穏は取り戻せたのかが気になるんですよね。
というかこれから先王国は存続出来るのかが危ういんですけどそこら辺も気になる。
全く愛のない結婚して義務で跡継ぎ作るんだろうか…
凪の心を取り戻したら刺激も何も無いつまらない人生を淡々とこなしそうではありますけど……







at 21:00│Comments(0) タイトル(さ行) 

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