2026年01月19日

【追放令嬢からの手紙】

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ある男爵令嬢を虐げた罪で、王太子から婚約破棄され国を追われた公爵令嬢のリーナ。
5年後、平穏な日々を過ごしていた王太子の元にリーナから手紙が届く。
過去を忘れたかのような文面に王太子はなにを今更!と憤る。
時を同じくして王太子妃となった男爵令嬢、親友だった伯爵令嬢、王太子の護衛騎士にも手紙が届く。
怯え、蔑み、喜び…思惑は違えど、手紙を機に彼らはリーナの行方を探し始める。
しかし誰も知らなかった。
それが崩壊の始まりだということを――
これは1通の手紙がもたらす、ある破滅の物語。







なかなか面白かったです。
断罪されるのはリーナを信じなかった元婚約者の王太子、リーナから嫌がらせなど受けていなかったのに否定しなかった令嬢、リーナの親友だったはずの令嬢、リーナにずっと恋心を抱いていた護衛騎士。


追放されたリーナ自身は最後まで出てきません。
手紙が届いた面々がそれぞれ動揺したりして勝手に破滅して行った感じです。

まぁみんなそれぞれ身勝手なんですよね。
王太子セルヒオはリーナを選ばなかった事を後悔していて取り戻せるかもしれないと都合よく考えたり。
そのせいで現在王太子妃のミレイアは自身の立場が危うくなるかもしれないとセルヒオをなんとしても繋ぎ止めようとするし。
ナタリーはまぁ高望みしすぎたのが原因で盤石であったはずの現婚約者を捨てる決断をしてしまうから簡単に他人を踏みにじった経験がある人は同じ事も簡単にできてしまうといういい例だったのでしょう。

護衛騎士マルクはリーナに叶わない恋心を抱いていたけど王太子の婚約者なら仕方ない、護衛としてそばにいられれば満足だって身の程を弁えていたんですけどね。
セルヒオの行動によりリーナを手に入れられるかもしれないと希望が見えてしまったから手を差し伸べるのは自分だって思考になってしまったのがなぁ。
それがあってからの手紙が届いて「リーナを迎えに行くんだ」って考えがまぁ気持ち悪かったよね。
で、彼だけリーナの夫の逆鱗に触れてしまったみたいで命で罪を償う事になるんだけど、命取られるほど罪深い事だったのかな?と思うんですよね。
棚ぼたワンチャンスの確率上げようとしただけじゃん?



貶められたリーナの為に行動を起こしたのはフェリクス。
隣国の王太子で妻がいるって出てきた時に「それリーナだろうな」と思っていたんだけどフェリクス以外にも協力者が結構いたのが驚き。
あとリーナには甘いけどフェリクスも大概ヤバイやつだよ。
それが一番現れてるのは前述したマルクへの所業。

リーナは全く知らないしそんな事をしていたのを知らない限りは幸せに暮らせそうだから追放された先で本当に愛する人を見付けて添い遂げた、という部分だけ見たら良かったと思います。





紙(文庫)

BW(大判)



at 21:00│Comments(0) タイトル(た行) 

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